自分たちで、袋くぐりの袋を直す係や、玉入れのかごを持つ係など、自然に分担してやっていました。
誰かに言われてやっているんじゃなくて、自分たちでやる気になってやっている・・・そんな姿を嬉しく思いました。
それにしても、運動会まで、あと4日・・・まさか雨で今日リレーの練習ができないのでは・・・と恐れていたのですが、少しずつ雨がやみ、無事に練習に行くことができました。

あと、本番までに、全クラスで勝負できる練習は、3回のみ。
そんな今日ですが、走り出す少し前に、トラブルが。
ある子が、「走りたくない」と言ったのです。
「どうして?」
と先生が聞くと
「足が痛いから・・・」
でも、直前までそんな様子はありませんでした。
「さっき遊んでたときは、足は痛そうじゃなかったけど、なにか他の理由があった?」
いろんなやりとりをしたけれど、走りたくない理由は、教えてくれず。
心の中には、きっといろいろな気持ちがあるのでしょう。
でも、この子が、今まで練習してきたことを、知っています。
「勝ちたい」と言っていたことも。
それでも、今日は走れない。
そうこうするうちに、同じクラスの友達から
「○○○!がんばれー!」
「一緒に走ろうー!」
と、たくさんの声援が届きます。
「○○○!○○○!」
そんなふうに、応援の声が。
それでも走るのが難しい様子。
すると、走りよってくる、クラスの友達。

「どうしたの?」
「がんばれ!」
「一緒に走ろう!」
「負けるのが嫌なの?大丈夫!抜かされても、あとでおれが抜かすから!」
結論は、今日はもうどうしても走りたくない、ということだったので、立候補した代走の子が走りました。
毎日毎日、ひとつずつ。
話し合って、経験して。
今まで生まれなかった感情、思い、考え、初めての戸惑い。
少しずつ、大きくなっていきます。
少しずつだけど、一人ひとりペースは違うけど、でも、確実に。
今日の一歩は、どんな一歩だったかな。
その一歩を、否定せず、ありのまま受け止めて、明日につなげていきたいと思います。
「今」の「一番」を目指して。
どの子も。みんなも。
あと、練習は2回。
子どもたちは前向きです。
負け続けているクラスだって、その心は折れていません。
このあとの話し合いで、自分たちに足りないものを出しあって、
今日、走らなかった子も、明日は走る!と言ってくれました。
大切な一日、一日です。
どうか、雨よ降らないでください。
祈るばかりです。
ユウシ