今日は、年中園外保育。
あえて、前回と同じ場所で同じコースで遊びます。
その中で、「1ヶ月で変化する自然」を感じ、遊びます。

前回は花が咲いていたクサイチゴ。
今日は、実がとれました!
「甘い、おいしい」と食べていましたよ。

そして、前回はいなかったトノサマガエルをゲット!
虫や動物たちも、ますますたくさん出てきています。

そして現代では珍しいミノムシ。
「みんな知ってる?」
と聞くと、平成20年代生まれの諸君は全員、知りませんでした。
昭和の時代は、いっくらでもいたのになぁ。
「持って帰りたい」という子もいましたが、そっと草地に戻しておきました。

そしてヘビー!
ヒバカリという、無毒でおとなしいヘビです。
オタマジャクシなどを食べるので、田んぼのそばによくいるんですね。
※ヘビについては、毒蛇もいるので、「見つけても捕まえちゃいけない、逃げてね。それでユウシ先生に教えてね。毒のないヘビなら先生が捕まえるから」と伝えています。なのでこのヘビも僕が捕まえました。

シロツメクサ(クローバー)の花冠。
かわいいでしょ?
と、いろいろな遊びをしました。
他にも、カラスノエンドウがふくらんでいたので笛を作ったり、沢でサワガニを捕まえたり、沢のそばでヤンマのヤゴが羽化するのを見たり!
すごくおもしろかったんですが、スマホの電池が切れてしまって写真が撮れませんでした!
デジカメでは多少撮ったので、また「写真館」でお知らせしますね。
あと、写真屋さんの撮影も入っているので、また展示販売します!お楽しみに!
それから今日は、年長クラスパーティーでした。
おうちの方に来ていただいて、みんなで親睦を深める会です。

僕は園外保育で見てないのですが、あとで感想を聞いたら盛り上がって面白かったらしいですね。
クラスごとのカラーの違いが面白かったとか、意外な子が保護者との離れ際で泣いたとか、泣いたけどあっという間に切り替わってたとか…
一番、面白いな、と思ったのは
「保護者の前だと、普段とぜんぜん様子が違う子がけっこういた」
という話。
やけにハイテンションだったり、「君、いつももっと元気なのに何で今日はお母さんにベッタリでおとなしくしてるの?」だったり。
どの学年でもそうですが、特に年長さんくらいの年齢になれば、「公」と「私」、違う顔がある、ということだと思います。
幼稚園では最高学年として、クラスの一員として、かっこよく過ごしていても、
家庭では、お母さんに甘えて、安心して過ごす。
それでいいんだと思います。
そうだからこそ、家庭が家庭である意味がある。
幼稚園は、あくまで子どもにとって、「公」の「社会」です。
子どもは、そこで自分なりに、自分の力で、生きて、その生きる力を育んでいます。
いろんな課題を、親によってではなく、自分で乗り越えていきます。
親はその経験を取り上げちゃいけない、だから、その課題に直接手をかけてはいけない。
親にできることは、「課題を乗り越える力の源」を与えてあげることです。
だから、家庭では、甘えて、ホッとして、過ごすことが大切で、
それが、子どもが「公の社会」で生きていく力の源になってくれるのです。
今年度最初の「保育説明会」で紹介した佐々木正美先生の言葉を覚えていらっしゃるでしょうか。
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息を抜いてくつろげるというところに
家庭のよさがある。
毎日、帰宅する意味がある。
今日のわが国には、
家庭がくつろぎの場になっていない
不幸な子どもがいる。
それも大勢いる。
父親が二人いるような両親では
子どもが萎縮する。
母親が二人いるような家庭では、
子どもに社会的人格が育ちにくい。
不登校も拒食症もアルコール依存症も、
精神心理的な問題の解決には、
家庭をくつろぎの場にすることが
最善のことである。
そしておそらくその予防にも。
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きっと子どもは、家ではもっと甘えん坊で、甘えたいがための表現もたくさんするのでしょう。
それでいいのだと思います。
受けとめて、また「公の社会」に送り出してもらえればと思います。
おうちの様子が垣間見える「クラスパーティー」にもなったのかな?と思います。
ご参加いただいた保護者の皆さま、ありがとうございました!
ユウシ