昨日と違って少し寒いですねえ。
さて今日の年長さん。
「冬の山の絵」を描きました。
あさひこの年長さんは、一年を通じ、四季の山を、同じ位置から見て、絵を描きます。
自然の移り変わりを感じながら、絵を描くのです。
まずは、夏や秋とはぜんぜん違う、葉っぱの少ない冬の山を見ながら、先生のお話を聞きます。
冬の山の話、動物の冬眠の話、木々の葉っぱがなぜ落ちるか、という話。

そして、今日の山の色にピッタリな画材として、コンテを使うことに。
クレヨンや絵の具とはまた違う表現ができるコンテで、思い思いに「自分の見た山」を描いていきます。


寝っ転がっている子もいますが、決してふざけているわけではなく、「自分の書きやすい集中できる座り方で描いていいよ」ということで、この体勢のまま黙々と描いています。

「絵は指導してはいけない」
少なくとも幼児教育においては、そう考えています。
画材をどう使うか、基本的な技法についてはみんなで確認します。
しかし、それで「どう描くか」に正解はない。
子どもの描くものは、すべて肯定します。
絵は、それを描く「私」にとって、「世界は自分にはこう見える・感じる」という表現です。
「私はこうである」という、世界に唯一無二の私を、表現しているといってもいいでしょう。
同じ風景を見ていても、同じ物を前にしても、ひとりひとり違っていて当たり前なのです。
それを否定するような声かけはしません。

「山をじっくり見てみようね」
「上のほうはどうなってたっけ?」
「枝ってどうなってるかな?」
あくまで、ひとりひとりが、もっともっと自分を出して描けるように援助するだけです。
「うまい・へた」ではないのです。
「上手に描けた(上手であると、他者の価値観において評価された)」という達成感ではなく、
「自分として思いっきり描けた」ということに達成感を感じられるような声かけを。
それが、「表現活動」を通して、「絵を描くの大好き!」、そして、「自分大好き!」という感性を育んでくれるのです。
描き終えた年長さん、ニッコニコで部屋に帰っていきましたとさ。
そして今日の給食は…珍しいパンです!
文化的にも、また地産地消の考えからも、「日本人は米を食べよう」を基本にしているので、月に1回程度しか、パンは出ません。
で、パンが出ると、年長さんは…

薪ストーブで焼けるんですね!
これがみんな楽しみなのです。
おいしい給食を食べて、さらにニコニコの年長さんなのでした。
ユウシ