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あさひこ幼稚園の毎日

あさひこ幼稚園のブログです。毎日更新、園の日常をお知らせします。

歌う人生

年中さん、長縄を楽しんでいますが、だんだんうまくなっていて、一人ずつが長いので、待機列も長くなっています。

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この時点で「75.76...」と数えていました。
何回跳んだんだろう…?
あんまり長くなってきたら、どうするんでしょうね?
それを考えるのも、大事なことです。

さて、明後日12/2(金)は、年長さんのコンサートがあります。
他の学年もお客さんに呼んで、遊戯室で歌います。
明日は園外保育なので、今日、本番のリハーサルをしました。

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入場からかっこよく!

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指揮者をよく見て

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その動きに合わせて体勢もシュッ!と

(なお、コンサート練習直前に、年長さんでコロナ感染があったため、原則マスク着用で歌うことになりました。歌い終わったあとはマスクを新しいものに替えます)

今日は、僕、事務長、フリーの先生がお客さんでした。
いや、めちゃくちゃよかったですよー!
どうよかったかは、説明するより動画…ということで、後ほどinstagramにアップしますね。
こどもたちの顔も、自信満々です。
もちろん、自己課題としては、どういう気持ちで、何を課題にコンサートの舞台に上がっているかは、一人ひとり違うと思いますが、それぞれの子が、それぞれ「自分はがんばった!」という顔をしています。

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退場もかっこよく。

終わった後は、肩の力を抜いてフニャーっとしていました笑
自分たちで意識して、「メリハリ」がつけられるようになってきた、ということです。
すごいですね…!
見ていた先生たちに感想を聞かれましたが、もちろん大絶賛。
僕が「みんなの歌うの聞いてたら、園長先生も歌いたくなってきちゃったよー、歌うのって楽しいよね!」と言ったら、みんなニコニコ笑っていました。

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終わった後「もっとうまく歌いたい!」とのことで、事務長(以前、小学校で音楽を教えていました)から秘密の歌い方を教えてもらっています。

本番も、動画を撮りますね。お楽しみに!

ところで大事なことなんですが…
つまり、「(コンサートで)歌を歌う」のが、「(その達成感なども含めて)楽しいことだ!」と、こども達自身が思ってる、ということが重要ですよね。
先生や園がヤラセでやってる活動じゃ、意味がない。

そのためには、普段から歌や音楽を楽しんでいることが大事だと思っています。

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「練習」じゃなくても、楽器で楽しんだり

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コンサートごっこで楽しんだり。
(こちらもinstagramに載せておきますね)

そういう日常の積み重ねた楽しみの先に、↑のかっこいいコンサートがあるんだと思っています。
そもそも、「歌が上手に歌える」ことそのものに、幼児教育としての価値があるわけではないのですから。
「音楽」なんて教科にまでテストがあるのは、本当に変だなーと、昔から思っていますあ。
歌が歌えなくても困ることはない。
でも、歌わない人生より、歌う人生の方が、豊かで、楽しい。
それを経験して、大きくなっていくことが、楽しく幸せに生きる力を育むことだと思っています。
絵でも、ダンスでも、そうです。
人間に芸術が必要なのは、そういう理由ではないでしょうか。
それをテストで評価されるなんて、むしろ真逆ですよね。
そういう豊かさをいっぱい経験して、自分の「大好きなもの」が見つかると、いい。

そういえば、芸術文化方面の話題といえば。

昨日、会議をしていると、23歳の卒園生から突然
「幼稚園に行っていいですか?」
と、電話がありました。
もちろんいいよー、と言うと、18:40ごろ、ふたりの卒園生がやってきました。

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写真右の子は、高校を卒業してからアメリカの大学に入っていて、今回、卒業し一時帰国して、左にいる同級生と会っていたそうなんです。
そうするうちに「幼稚園に行こう!」となって、電話をくれました。

久しぶり!幼稚園にいるころは、よく泣いてたし、ケガしたこともあったし、園外保育のターザンで泥沼に落ちたよね!なんて話をしました。
「よく覚えてますね!」と言うので「そういうもんだよ」と答えました笑

なんでアメリカに?と聞くと、映画が好きで、脚本家になりたくて、そういう勉強をしていた、と言います。
年内にまたアメリカに戻って、まずは映画業界に就職できるよう就職活動をするんだそうです。
いっぱい、いろんな話が弾みました。

「成功できるようがんばります」と言うので、
「そうだね、でも、もう、成功じゃない?」と答えました。

「だって、もう、自分が好きなことやりたいことを自分で見つけて、自分で決めて、自分で行動してるんだからさ。
やりたいことが見つからなくて、日々なんとなく過ごしてる大人なんて山ほどいるよ。
好きなものがあって、こうしたいって思えて日々過ごせてる人生なんて、もう『成功』じゃん。
あとは、成功のままか、大成功か、超成功か、って感じじゃない?」

そういえば、今週の「チェンソーマン」にも
(ハイクオリティで有名な、今話題のアニメです)
上記とは別の卒園生が、アニメーター(原画)として参加しています。

こないだ見た「雨を告げる漂流団地」というアニメ映画も、エンドクレジットを見ていたら、また別の卒園生の名前がありました。
特徴のある苗字と名前なので、すぐにわかりました。
(いつも「知り合いがいるかもしれない」と思って、クレジットをしっかり見るタイプなんです、僕。それが功を奏しました)

彼らは、個性的な子だったり、おとなしい子だったり、いろいろありましたが
「好きなもの」がある人生は、いいものです。
それが、人生の骨子を、支えてくれます。
社会的な成功、つまり金、名声、賞賛、そういうものがどれだけついてくるかはわかりませんが、それはあくまで副次的なもの。おまけです。
(華々しく活躍したスターやスポーツ選手が、どれだけ自殺したり、犯罪を犯したりしたでしょうか。「おまけ」に目がくらむと、骨子を失います。それは、幸せにはなりません)

佐野勇斗くんはとっても有名になりましたが、有名でなくても、全然、いい。
「好きなもの」「楽しいこと」を、見つけて、それを周囲に受け入れられ、認められ、幸せに生きていく。
最高じゃないですか。

だから、幼児教育では、「うまく歌う」んじゃないんです。
大事なのは、「楽しく歌う」「歌うのは楽しい」なんです。

そういう経験あってこその、そういうコンサートを、やりたいなと思います。
だからもう、やる前から、このコンサートは「成功」確定です。
楽しみにしていてください!

そうそう、そんな話をしていたら、昨日の卒園生が
「でも、あさひこで育った子って、そんな感じじゃないですか?
そういう子が多い気がします、俺みたいに」
と、笑って言っていました。
そうならいいな、と思い、願って、日々、幼稚園をやっています。

そして、昨日の卒園生は、じゃあ、また来ます!と、去っていきました。
次はいつ会えるのかわかりませんが、きっと次に会った時も、昨日のように幸せそうな顔をしてるんじゃないかな、と、思います。

それでは、また明日!

園長
 

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