今朝も、トンボを捕っていると…

年少さん「トンボほしい!トンボちょうだい!」
僕は、こういうとき、基本は、あげません。
(たまたま一匹しかいない珍しい生き物だったら、あげるかもしれないけれど)
ひょっとしたら、こどもに「ケチ!」と思われるかもしれませんが…
たとえば、休日に、近所のこどもに公園で同じように頼まれたら、あげると思います。
でも、幼稚園にいるとき、先生は幼児教育者であるべきだと思うので、あげません。
ここで、はいどうぞ、とトンボをあげたら、こどもはトンボを手に入れることができるけど
「トンボを捕まえる経験」はもちろん、「トンボが欲しいと強く思う経験」「そのためにどうしたらいいか考えたりやってみたりする経験」を手に入れられないからです。
僕は、こどもの前で楽しそうに嬉しそうにトンボを捕まえます。
捕り方も見せます。でも説明はしません。
「あんなふうにやってみたい!トンボ捕まえたい!」とだけ思わせます。
そして網だけ用意しておきます。
結果、年少さんたち、自分で網を振って、トンボを追いかけていました。
これでいいのだ。
いえ、これがいいんです。
「自主性や創意工夫の心、興味関心を育む幼児教育」とは、トンボをあげてひと時の満足できる「結果」を与えることではなく、「結果に至るプロセス」でこどもたちを育むことだと思っています。
自由遊びの時間に、年長さん、障害物競走の練習を遊戯室でやっていました。
まだ朝早くで人数はそんなにいませんが、やりたい子だけ集まってやっています。
花園では、年中さんがかけっこ。
気持ちよさそうな顔で走っていました。
そのまま玉入れ!
一回戦3位だったきいろぐみが、二回戦では1位!
その後は年長さん障害物走の練習。
今年は、事故に繋がりそうな平均台をやめて、ピンポン球運びをとりいれてみました。
思うような順位になれず。号泣。
その悔しく思う気持ちは、成長のなによりの糧。
トンボ捕りと同じです。
ひと時の満足できる「結果」より大事なのは、「結果に至るプロセス」で、大きくなること。
悔しさの分、大きくなれるよ。
次が楽しみです!
それでは、また明日!
園長
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