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あさひこ幼稚園の毎日

あさひこ幼稚園のブログです。毎日更新、園の日常をお知らせします。

カタツムリとクレヨン

今日は、年中さんの土粘土の様子を見てみましょう!

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クラフトハウスで土粘土。
(成人男性2名は、サッカースクールのコーチです。「幼児への対応などを勉強したい」とのことでしたので、朝から一日、園見学にみえていました)

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今日は、ひねり出しで「カタツムリ」を作りました。

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つのだせやりだせ♪

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細かい部分も、ひねり出していきます。

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それぞれのカタツムリができました!
葉っぱの上に乗せると、本物みたいだね!
ひとつの丸い土粘土からひねり出して作る、これが粘土遊びの醍醐味です。

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そんなころ、外ではPTA園芸部のみなさんがプランターにお花を植えてくれていました♪
このプランターは、ブランコのまわりをぐるっと一周し、こどもが危なくないように守ってくれます。
柵を作るより、きれいなお花に守られて遊べるほうがいいですよね。
素敵な花壇をありがとうございました!

さてさて、先日の話ですが…

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幼稚園の外壁に、クレヨンでお絵かきしちゃった子がいたんですね。

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で、今日は、お帰りのあと、預かりの子やバス待ちの子と一緒に、その絵を掃除して消しました。
実は、誰が描いたのか、僕にはわかっています。
なにげなく、その子に聞いてみると「自分は描いてない」と言います。
それも自然だと思います。けっこう大騒ぎになってしまっているし、今から「自分が書いた」と言い出せない気持ちも、わかります。
そこで、その子に「園長先生、あの絵をお掃除しようと思うんだけど、一緒にやる?」と聞いてみると、「うん、やる!」と。
そこでその子と一緒にクレンザーやたわしを用意して、ごしごしやり始めました。
クレヨンは、油です。なかなか落ちません。
「なかなかとれないね」
「うん、描くのは簡単だけど、消すのは大変だね」
するとそこに、他の子もやってきます。
「なにしてるの?」
「幼稚園にお絵かきしちゃった子がいるから、お掃除してるんだよ」
「じゃあ僕にもやらせて!」「私も!」
どんどん人数が増えていきます。
年長さんの子は
「幼稚園の壁に落書きしちゃったら、せっかくの幼稚園がだいなしだよ!」
と、自分の思いを口にしながら、ゴシゴシしてくれます。
そんな声を聞きながら、苦労して壁をこすりながら、描いてしまった子も、きっと色々感じているでしょう。

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そして、すっかりきれいに消せました!
「描くのは簡単でも、消すのは大変…」
と改めて口にして、僕が
「でも、みんなが手伝ってくれたから消せて、よかったね」
と言うと、うん、と頷きます。
「これを描いちゃった子も、きっと楽しくて描いちゃったんだろうけど、こうやってみんなががんばって消してくれたのを見たら、もうこれからは描かないでおこう、ってきっと思うよね」
「うん!」
「綺麗にできてよかったね♪」
そして、道具を一緒に片付けて、手を洗いました。

こどもは、悪意で動いているわけではありません。
落書きしてやる!
ではなく、きっと楽しくて、なんとなく、やったことでしょう。
つまり、未熟ゆえにやってしまうこと、というのが多々あるわけです。

あなたがやったんでしょう?
と言うことも、もちろんできますが、こどもが「自分はやってない」と言う以上、この場合、それを否定したり、これが証拠だ、と言ったりはせず、「一緒に綺麗にしよう」と声をかけました。
そして、そのプロセスの中で、こども自身が色々なことを感じて「もう、これからはしないでおこう」と思えたなら。未熟さから、一歩大きくなれたなら。
それでいいんだと思います。
断罪されて反省して「二度としない」と思うより、もっと豊かな心と体の経験を通して、「もうしない」と大きくなれること。
こういうのが、幼児教育なんだと思います。
幼児の心を尊重し、受け止め、育てるのではなく「こども自身が自ら育つ」、あさひこ幼稚園の幼児教育です。
大事にしていきたいですね。

それでは、また明日!

園長
(にしても…オレンジのクレヨンは、ほんとに落ちない…笑)

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