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あさひこ幼稚園の毎日

あさひこ幼稚園のブログです。毎日更新、園の日常をお知らせします。

STAY HOME その意味。

みなさん、お元気ですか。
園長です。

今から書く文章は、僕の個人的な思いです。
幼稚園のブログに書いていいものかどうか、悩みましたが、できるだけ多くの方に、正直な思いを伝えようと思います。

なかなか、コロナウイルス収束の気配が見えないまま、ゴールデンウィークになってしまいました。
春のいい天気が続くと、「ああ、この園庭でこどもたちが遊んでいたら、いいのになぁ」と、つい、思ってしまいます。
早く、幼稚園を通常通りに再開させたいですね。
そのためには、コロナウイルスの感染拡大を、とにかくみんなでがんばって止めるしかない、と思っています。

そのために、皆さん、各ご家庭で、緊急事態宣言を受け、外出や移動を自粛し、過ごされていることだと思います。そのことは、園にいてもひしひしと感じますし、疑いようもありません。
しかし、僕は、正直に言って、まだ、不安になってしまうのです。

たとえば、北斗台の公園を見ると、時間帯によっては、卒園生を含む子どもたちがいっぱいです。
もちろん、公園で遊ぶのが悪いことだとは思いません。
適切な距離を保って遊ぶことができれば、外で遊ぶことも、運動も、必要なことです。
ただ、ソーシャルディスタンス(おおよそ2m以上の距離)をとるのも、子どもだけで遊んでいると、難しいのでしょう。
中学生くらいの子でも、ぴったりとくっついて遊んでいます。

それは、普段なら、全然問題のないことです。
むしろ、公園で、いろいろな年齢の子が、体を寄せ合うように外遊びをしているなんて、見ているほうも笑顔になってしまうような光景ですし、子どもたちの発達、育ちのためにも、通常であれば推奨したい遊びの姿です。

しかし、今は「絶対に避けたほうがいい状況」だと思っています。
外で遊ぶ時も、「普段とは違う状況なんだよ」ということを、あらかじめしっかりと子どもたちに伝えたり、保護者が一緒について教えてあげたりしたいものだな、と思います。
(他にも、親子でスーパーにお買い物、だとか、普段なら是非お勧めしたいけど、今は避けたほうがいいことというのが、たくさんあると思います)

また、ゴールデンウィークということで、「出かけたい」という話もちらほら耳にします。
「車で人のいない山にならいいかな」
「キャンプや潮干狩りなら」
「ちょっとバイクでツーリングなら」
「県内ならいいよね」
というような話も。
しかし、愛知県における緊急事態宣言の中身というのは、以下のようになっています。

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1 生活の維持に必要な場合を除き、不要不急の外出、移動の自粛を強く要請する。
2 やむを得ず外出する場合でも、「密閉」「密集」「密接」を避ける行動を徹底することを強く要請する。
3 県民の日常生活の維持に必要な事業活動については、感染防止対策に留意の上、継続を要請する。 
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「生活の維持に必要な場合を除き、不要不急の外出、移動の自粛を強く要請」
なのです。

今回のウイルスの最も厄介な特性のひとつは、
「何の症状が出なくても、感染して人にうつす場合がある」
「熱などの症状が出る1-2日前が、一番感染力が強い」
とも言われていることです。
これは、無症状でも、相手に感染させる可能性があるということです。
そして、それは誰にでも起こるかもしれない、ということです。

だから、外出や移動を自粛することに重要な意味があります。
「誰かからうつらないようにする」
という考えではなく
「自分がすでに(症状がなくても)感染しているかもしれないから、誰かにうつさないように行動する」
という考えで行動しなくては、感染拡大を防ぐことはできません。

この連休は、とにかく、みんなで、家にいるようにしましょう。
出かけるなら、徒歩の範囲で、人のいないところに。
人のいない自然の中になら遠出しても・・・と思う気持ちもわかりますが、しかし、そうやって自覚のないまま田舎に感染が広がってしまうのです。
そして、みんなが車で出かけたら、その分、交通事故も増えます。
事故の処理で警察がきたり、怪我して病院にいくと、感染リスクは高まります。
移動の自粛、というのは、「3密でなければ大丈夫」という意味ではないと思います。

また、今は病院・医療現場が大変なことになっていて、「医療崩壊」が起こる可能性もあります。
このまま病院にコロナ感染の人が増えていくと、入院する場所も足りなくなります。
器具も足りなくなるかもしれません。
消毒も不足するかもしれません。
病院で働く人が感染すると、その病院が使えなくなるかもしれません。

そうすると、コロナ感染者はもちろん、コロナじゃない大きな病気と戦っている方も、手術ができなかったり、必要な措置ができなかったり、入院できなかったりして、亡くなってしまうかもしれないのです。

みなさんのまわりにも、病気を持っている方がいませんか?
または、いたことがあると思います。
おじいちゃん、おばあちゃん、友達。
そういう方が、治療できないようになり、亡くなってしまうのは、絶対に避けたいと思います。

だから、怪我して病院にいったり、車で事故をするリスクも、できるだけ減らす。
そこまで含んだ緊急事態宣言だと思います。
健康で元気なら、出かけたいし、友達と遊びたくはなります。
しかし、今しばらくは我慢して、別のことをやりましょう。
とにかく、家にいましょう。
逆に考えれば、家にいるだけで、「日本を、世界を、人類を守れるヒーロー」だとも言えます。
コロナを抑えて、交通事故も減らし、いろんな人を守れるのです。
お子さんに、そう伝えるのもいいと思います。
今、家にいるってことがどれだけ大切なことか。素晴らしいことか。

家での遊びや、家族だけで過ごす時間を「期間限定で豊富に与えられた貴重な時間」と前向きにとらえるのも、いいと思います。
例えば、こどもと工作をしたり、一緒にご飯を作ったり、庭があれば、庭で飯ごうを焚いたり、鍋したり、「家キャンプ」をやるのも、子どもたちはとっても喜ぶでしょう。
部屋にテントを出すのもいいですね。
雨の日は、ちょっとした遊び…例えば、家の天井から紙テープを吊るし、ジャンプして届いたら紙を1センチ切り、少しずつ高くしていって、ジャンプ力を高める修行!など、普段はやらないような遊びを工夫すれば、いろいろなことができそうです。
そういうことをやる時間が与えられたと思って、楽しめたら一番だと思います。

「ちょっとだけなら出かけてもいいよね?」
と、思う気持ちもわかります。
しかし、きっと世界のどこでも、そう思って、「まさか自分は大丈夫だろう」と思って、そうやって、このウイルスは大流行しているのです。
人間が「流行させている」のです。
それを止めるには、「みんなでやる」しかないのです。
期間が長くなると、つらいことも増えてくるかもしれませんし、気がゆるんだり、油断したりもします。
でも、「みんな」で、「できるだけ」を地道にきちんとやっていくこと、その積み重ねが、「当たり前の日常」「触れ合って遊べる子どもたち」を取り返す、最も近道であることは間違いないのです。

だから、みんな、単純に。
我慢するところは、我慢して。
新しい楽しみを見つけて。
「家にいましょう」。

※愛知県のHPより
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「あいちの買い物ルールのお願い」
・県民の皆様へ
(1) 少人数(できるだけ一人又は必要最小限の家族のみで)
(2) 短時間(買い物メモを準備し滞在時間を短縮する)
(3) 咳エチケット等の徹底(必ずマスク着用・手洗い・入店前後の消毒を)
(4) 混雑時を避ける(すいている時間に、人との距離をあけて)
(5) 買いだめや買い急ぎはしない(必要な分だけ買うように)
(6) 毎日の利用はしない(2~3日に1回の計画的な利用を)
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最後になりますが、これはごく個人的なことです。
僕には、今まさに、大きな病気と戦っている友人がいます。
医療の圧迫は、本当に、生死を分かつかもしれない事柄です。
通院・入院をせざるを得ない方、ハイリスクな方からすれば、コロナの流行拡大は、本当に恐ろしいことです。
(感染そのものも、医療の圧迫も)
僕は、僕のできることで、彼の力になりたいと強く強く思います。
感染拡大を、止めたいのです。

おそらくは、世界中で、そのような方がいて、それを思う方がいる。
僕の行動も、だれの行動も、この世界のありとあらゆるところに、確かに「関係」しているのです。
感染拡大を本気で止めたいと思っています。
この世のあらゆる人の命を守るために。

どうか、みなさんも、直接、身近ではないかもしれないけれど、一生懸命、生きようとする命を想って…
一緒に、感染拡大を、止めましょう。
これは、僕からの「お願い」です。

どうか、よろしくお願いいたします。

園長

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