金曜まで変わった様子のなかったヤギのランですが、昨日午前中、体調が急激に悪化し、その後、本日午前2時すぎに、天国へと旅立ちました。
昨日、メール連絡網で
「今日、体調が急激に悪化し、本日が最期になる可能性が高くなってきました。
少したったら獣医さんも来てくださいます。
ランは人間年齢で言うと80歳前後くらいなので、寿命なのかもしれません。
本日はしばらくの間、職員が園におりますので、もし最期のお別れをしたい方がみえましたら
園にお越しいただいてもかまいません」
と送らせていただいたところ、大変多くの方がお見舞いに来てくださいました。
入れ替わりたち替わり、たくさんの方が来てくださいました。
岡崎市の動物総合センター「あにも」の獣医さんにもお越しいただき、献身的に治療してくださいました。
なかなか良くならず、体温も下がり、座る体勢が保持できず、寝転んでしまいました。
毛布で、暖めて過ごしました。部屋もダンボールで目張りして、暖かくしました。
夕方、解散してからは、職員が一緒にいました。
午後9時ごろ、むくっと起き上がり、座る体勢になったときは、奇跡の回復を期待したのですが、難しかったようです。
午前1時ごろ、体勢が保持できなくなり、寝転んで、ゆっくりとした呼吸だけになりました。
たまに、歩くように足を前後させました。
夢の中で村積山を歩いているのかな、なんて思っていました。
それ以外は、非常に安らかで、午前2時過ぎ、そのまま眠るように亡くなりました。
横で撫でていたのですが、こと切れた瞬間が分からないほど、穏やかな亡くなり方だったと思います。
今日は、たくさんの方にお花やお手紙をもらえて、幸せなヤギだったと思います。
本日夕方、火葬が終わりました。
死因は、要するに心筋梗塞のようなものだそうです。
心臓に壊死が見つかったそうで、つまり、寿命だということでした。
彼女は、12年前、僕が市場で引き取ってきた双子のかたわれでした。
まだ小さいヤギで、高い声で鳴いていたのを思い出します。
それから今まで、ヤギなりの所属感で「あさひこ幼稚園」という群れ、家族にきちんと所属し
園外保育でもどこでも、逃げたりすることなく、新米のヒツジたちには群れでの行動をしつけ、
時には、ヤギとしての価値観の中で「集団行動にそぐわぬ園児」を見つけると、厳しく当たりもしました。
それもすべて、自分を「あさひこ幼稚園のヤギ」だと強く思っていたから、でしょう。
天寿を全うするまで、ずっとあさひこ幼稚園の一員でいてくれたことに、今は感謝の思いしかありません。
今頃は、先に亡くなった双子のハナちゃんと、天国の草でも食んでたらいいな、と思います。
ランちゃんに思いを馳せていただいた全ての皆様、ありがとうございました!
ユウシ