今朝、こんなニュースを知りました。
卒園生の活躍、嬉しいですね♪
このゆいちゃんには、「ゆいちゃんの沼」という、まさに、あさひこ幼稚園の環境教育を表したようなエピソードがあるのです。
今日は、観光大使おかざき就任記念♪ということで、懐かしい思い出を振り返りながら、改めて幼児期の自然体験(環境教育)について思いを馳せてみたいと思います。
「ゆいちゃんの沼」
もう、15年ほど昔の話になるのですね。
あさひこ幼稚園 年長 5歳児の女の子「ゆいちゃん」が、幼稚園での園外保育で山の沼に遊びに行った日、おうちに帰ってお母さんに語った内容を、そのままお母さんがメモしてくれました。
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きょう えんがいほいくでね
すっごい ぬまに はいったんだよ
ぬまにおいた はしを じょうずにわたったよ
ふといのも ほそいのもあったけど ぬまのそこにしずまないように あしで ちょんちょんってさわって しずみそうなのは わたらなかったよ
あしでさわらないでいくと ずぼって はまったよ
さいしょに はまったときは なんかいやな ぬるぬるの へびでもはいって ぬまのおくのほうの かっぱに ひっぱられているかんじだったよ
でも だんだんなれて ずぼっとはいるのが すっごくたのしくなって はしなんかわたらないで ぬまをわたったよ
ゆいのながぐつが ぬまにはいって ぬけなくなったときは 「おっとっとー」って おしりまで はいっちゃったよ
「たすけてー」っていったら おともだちが
きてくれて ゆいがながぐつをもって さえちゃんが ゆいをひっぱって れいなちゃんが さえちゃんをひっぱって おおきなかぶみたいに やっとぬけたよ
でもね そのぬまは こうじで ごみとか つちがすてられて うめたてられちゃうんだって だから ふじぐみさんが ぬまで たのしめるのも さいごなんだよ
ぬまには ゆいたちだけじゃなくて いのししがくるよ
からだについた むしや ごみをおとしにくるって えんちょうせんせいが おしえてくれたよ
でもさ ぬまがなくなったら ぬまがだいすきな いのししは あさおきたときに かなしいきもちになるし びっくりするよね
ちがうぬまが みつかるかな
ちがうぬまが みつかって そこになれて はいっていても またこうじになったら ひっこさなきゃいけないよね
ゆいが いのししだったら ないちゃうよ
ゆいは ぬまがなくなることが ほんとにかなしいよ
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この沼は、もうありません。
この直後に埋められ、今は、村積山のソーラーパネルに続く道になりました。
園長の僕自身、幼い頃から何度も遊び、テントを張って宿泊もした、沼と、その広場でした。
ゆいちゃんは、「自分」と「イノシシ」を、「こっち」と「あっち」に分けて考えていません。
同じ沼を楽しんで、感じ、同じ場所にいるように感じています。
沼は、経済的にはなにも生みださない無駄なものかもしれません。
でも、ゆいちゃんはその沼を通して、「自然と自分は分けて考えられない、一体のもの」という感性をもらっています。
その感性こそ、ゆいちゃんがその後に生きていく中で、環境問題にアプローチしていくときの、豊かな「根っこの感性」になっていくのです。
つまり、「自分と自然は一体のもの」「自然が好き(親しく、近しく感じる)」という感性です。
その感性をもとに、自分ごととして、環境問題に取り組めるようになってくれたら、と思います。
五感を使った直接の自然体験こそが、幼児期の環境教育と言える理由です。
そして、次が、小学校に進学して遠足に行ったゆいちゃんが、今度は自分で書いて、当時の園長にくれた手紙です。
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えんちょうせんせいえ ようちえんに しょうがっこうぐみを つくってください
ゆいは おやまのえんそくに またいきたいです
がっこうのえんそくは こうえんで ゆいのいきたい えんそくじゃなかったよ
こうえんのぶらんこじゃなくて おやまにある きのぶらんこのほうが ゆいはすきだよ
おやまにいくと なんだか きもちよくなるんだよ
こころも はずむよ
だから しょうがっこうぐみを つくってください
ゆいは おやまで いろんなものを みつけたり さわったり たべたりする えんそくがすきです
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(小学校の遠足を批判するような意図はありません)
沼を埋め立てる事で、その土地の経済的は上がったのかもしれません。
でも、そこで失ったもののことにも、少し思いを馳せてみます。
(沼を埋め立てた道が、エコ的な目的もあって山に建てられたソーラーパネル群に繋がっている、というのは、複雑な気持ちを思い起こされます。ソーラーパネルの設置は決して間違いではないでしょうし批判する意図もありません。でも、環境問題に対して一般的に価値の高いと思われるソーラーパネルの設置のために、イノシシや、こどもたちが長い間親しんできた沼は失われていったのです。物事は、表面のシンプルさだけではない要素を持っているものですね)
ゆいちゃんは、五感を使って自然と繋がって一体感を感じることが、自分の楽しさや心地よさの根本にあるという感覚を、確かに得たのです。
幼児期に得たその感覚は、こどもが大きくなり、いろんな価値観に触れ、人工的なものや文化、文明的なものの魅力に触れ、さらに豊かになっていく経験と感性の中でも、ずっと消えずに残り続けてくれる「センス・オブ・ワンダー」だと、信じています。
その感性、感覚をもって大きくなったこどもたちが、いつか大きくなって「環境問題」に対していくのなら、きっと、人間の未来も、希望をもって想像できる。そんな気がします。
ゆいちゃんのくれた手紙には「幼児期における環境教育」のために何が重要なのか、そのヒントがたくさん詰まっていたのです。
これからも、あさひこ幼稚園では、たくさんの豊かな自然体験を、楽しんで!遊んで!やっていきたいと思います。
さて、ゆいちゃん、観光大使、楽しんでねー!!
園長
今日はほぼ一日、出張だったため、簡単に…
今日は、名古屋の幼稚園に、研修の打ち合わせに行ってきました。
実は、ここの幼稚園の先生は僕(園長)の20年来の友人です。
お互いにまだ若く、当時は今以上に珍しかった男性保育者同士、意気投合して仲良くなりました。
そこからお互いいろいろあって、一時は彼も、あさひこ幼稚園で担任をやっていたこともあります。
4年間、同僚でもありました。
お互い20代前半だったころ、まさかこうやって、40代になり、それぞれの園の園長になって、一緒に研修をやることになるとは、です。
個人的な話ですが、感慨深いなあと思います。
お互い、幼児教育、幼稚園が大好きで、ずっと続けて、いろいろなことを話して、影響を受けあってきました。
そうして、これからもこうやって、切磋琢磨していけるとは、嬉しいなと思います。
園は違えど、同志で、仲間で、ライバル。
そういう存在がいるのは、僕にとって、そしてあさひこ幼稚園にとっても、プラスなことだなと思います。
今後も、お互い楽しく働いていきたいものです。
個人的な話ですみません、それでは、また来週!
園長
本日は、一日中出張だったため、写真がありません。
なので、ごく個人的な週末の話なんですが…
先日、卒園生(30歳)から「鯉を釣りに行こう」と誘われ、近所の卒園生(お子さんも卒園生の51歳)と卒園生(僕43歳)と卒園生(小2・僕の子)と在園児(年中・僕の子)で川に出かけました。
「鯉といえば、近所に川釣りが得意な卒園生(高2)がいる」と思い、誘ったところ、行く行く!とのこと。
幅広い世代ですが、全員あさひこ卒園生&在園児で、川に釣りに行きました。
で、さすが、高2の卒園生が…
お見事!鯉ならず、ナマズを釣り上げました。
見事なサイズ!測ってみると…
45cmを超えています。
もちろん、釣った以上は
食べます。
高2、元あおぐみさんですが、すっかり慣れた手つきでさばいていきます。
釣った魚は余すところなく食べる!という彼は、普段から釣った魚を、全部、自分で料理して食べているんだそうです。すごい!
炭火を起こして、蒲焼にしていきます。
見た目もにおいもウナギそっくり。
このあと、どんぶりにのせてナマズ丼にしましたが、ウナギのジェネリックみたいな感じで、とにかくものすごく美味しかったです。背骨まわりも焼いて食べました。
余すところなく、というころで、頭や卵巣、胃袋などは煮付けにしていただきます。
こちらも絶品!の美味しさでした。卵巣、胃袋、脳などがこんなに美味しいとは…
今日のブログは、幼稚園の活動とは直接関係ありませんが…
昔から生き物が好きだった彼、そのまま自分の「好き!」をずっと続けてきて、遊んで遊んで、いっぱい経験して、実際やってみて、工夫して、を繰り返してきたんでしょう。
すごい生きる力だな~と思いました。
その生きる力とは、「決定する力」「実行する力」「試す力」「工夫する力」「楽しむ力」「人と関わる力」「自然と関わる力」…たくさんある力の総合だと思いますが、この日は、そんな彼を改めて見ていて、そんな力の源に、どこか、あさひこ幼稚園で過ごした日々があるんじゃないかなー、と思いました。
「好き」にのめりこむ力、人生を楽しく豊かに生きていける…素晴らしい力です!
また、卒園しても、いつまでもその姿を見ることができるような付き合いがあるのも、あさひこ幼稚園らしいような…笑
どの子も、幼稚園で過ごした日々が、表面的な「これができる」という能力だけじゃなく、その子が長い長い月日、一生楽しく豊かに過ごせる根源的な「生きる力」の源になってくれたらいいな、と思います。
それでは、また明日!
園長
(彼が中学生のとき、自転車のカゴに学校指定のナップサックを乗せて我が家に現れ「鯉釣ったんだけど、ルアーが固くて外せない!」と言うので、「工具持ってくるわー。で、鯉はどこ?」と聞いたら、その学校指定のナップサックから、直に入ったドデカい鯉を取り出したことを思い出しました…笑。そしてそんな時に頼りになる大人だと思われて、光栄です笑)
お久しぶりです。
すっかり春ですね!
幼稚園って今、春休みですか?と、よく聞かれるのですが、夏や冬と違って、春は、こどもたちがお休みでも、先生はほぼ毎日、仕事をしています。
(指導要録作成などで在宅勤務をする日も含めて)
旧年度のまとめと、新年度の準備、引継ぎなど、やることは山盛りで盛りだくさんです。
なので、こんな感じになります・・・笑
お弁当をテラスでいただきまーす。
机の上が書類だらけだから?テラスがあったかいから?
人それぞれだと思いますが!
(ちなみにこの状態で黙食です)
そして迎えた今日、3/31は、2021年度の最終日。
まずはバナナバス、今日で引取りになります。
最終年度、故障もありましたが、長い間、園児たちを乗せてがんばってくれました!
引き取りにきた会社の方に
「年数にしてはきれいですね、大事に乗っていただいていたんですね」
と言われ、うれしい気持ちになりました。
運転手さん、添乗員さんの毎日の管理、清掃の賜物かと思います。
普段は目立たない仕事かもしれませんが、ありがたいなぁと改めて思います。
さようなら~!
新しいところでも元気でねー!
(以前、ミャンマーを旅しているとき、日本の幼稚園バスの中古車が、車体のプリントもそのままに元気に走っていたのを思い出します)
そしてやってきました新バス!
その名も
バナナバス!
マークも入っています。
白いのに?
いやいや、「黄色のバナナの皮をむいたら、白くて甘いバナナが出てきた!」です。
特に安全性が向上し、自動ブレーキ、白線はみだし防止などに加え
背もたれが大きくなり、いろいろなところに衝撃吸収ガードがついています。
新バナナバス、よろしくお願いします!
僕も運転を練習しなくては・・・!
そして、今年度退職の先生は、最後の出勤日です。
本来なら歓送迎会を開いて盛大に送り出すのですが、コロナの状況によりできないので、
今日は園で用意したお昼ご飯を食べて、歓送迎会となりました。
第三園庭を広く使って昼食にする事で、黙食ではなく、会話を楽しみながら最後の食事をとりました。
今年度退職の3人の先生たち。学園長も退職です。
(今後はボランティアでちょくちょく遊びに来るそうです)
そのあとは、正門付近の桜の木の前で記念写真を撮りました。
思い思いに写真を撮ります。
撮るときだけマスクをはずして・・・笑
退職する先生たちが、最後の挨拶でお話ししてくれた言葉たちを、一部抜粋します。
(個人的にくれた手紙からも抜粋します)
「あさひこ幼稚園の先生になれて本当に幸せです」
「なりたい自分になるためにがんばることができて、とても楽しかったです」
「いつもどんなときも暖かく受けとめてくれました」
「私の実家のような存在だと思います、実家を出てひとり暮らしするような感覚になっています」
「転職活動をしてさらに感じました、変化を恐れず、”その時”を見て柔軟に対応されること、ひとりひとりの個性を大切にして認められること、すべてに納得できる理由があって理不尽なことがないこと、それって当たり前じゃないです」
「保育者としても人としても尊敬できて、本当に保育力の宝庫みたいな人たちの近くでいっぱい学べるだけでも最高なのに、私が悩んだり息詰まって苦しくなったりするとすぐに気づいて声をかけてくれて、いっぱい泣かせてくれていっぱい認めてくれて、よくよく考えたら私がめちゃくちゃ保育されてるじゃんって思いました」
「あさひこで出会ったたくさんの人たちからの大きな愛に触れて、こどもたちみたいに自分のことが昔よりもうんと好きになれたし、自分らしさを見つけることができました」
僕は、園長として常々、思っています。
「楽しい幼稚園がつくりたい」と。
単純なようですが、僕はこれこそが究極だと思っています。
園児が楽しい。保護者が楽しい。職員が楽しい。
楽しい、と、どういうときに感じられるのでしょう?
ひとりひとりが主体であるとき。
その個性が受けとめられ、尊重されているとき。
それは、園児相手でも、職員相手でも、変わることはありません。
逆に、相手によって変わったのなら、その思いは偽物です。
こどもたちに嘘をついているのと同じです。
こどもたちを保育するのと同じことを、職員にもする。
その個性を受けとめ、尊重し、主体者でいられるよう援助し、その人の自己課題の達成を支援する。
そして、「ぼくってわたしって最高!自分大好き!」になってほしい。
上の、先生達の挨拶には、まさにそれが達成されてきた数年間が詰まっているようで、嬉しかったです。
あさひこ幼稚園では、毎年、教育課程を公開し、保護者にも配布しています。
その全16期の育ちのねらいは、幼児期のねらいですが、その後の人生にもずっと続く内容が記されていると思っています。
「なりたい自分になるためにがんばることができて、とても楽しかったです」
まさに、年長最後の16期。
自己課題の達成と、集団の課題の達成が同一のものとなっていく。
「なりたい自分になる」という自己課題が、
「この幼稚園でいい保育をする」という園の課題と矛盾せず、イコールのものとなっていく。
そのためにがんばることで、同時に達成されていく。
それが、「楽しい」。
最高だなあ、と思いました。
卒園式の日、卒園児たちに、「ここは、あなたのあさひこ幼稚園です」と伝えました。
先生たちにも、同じです。
ひとりひとり、ここは、「あなたのあさひこ幼稚園」。
主体者だから、感じられる、自分の居場所。「実家のような存在」。
また気軽に遊びにおいで、帰っておいで。
そう思います。
その時は、お客さんとしてではなく、「実家に帰ってきた人」として出迎えたいと思います。
さあ、明日から新年度!!
新しい先生も迎え、またフレッシュにがんばりたいと思います!
つまり、楽しみたいと思います。
それでは、また新年度に!
園長
(でもホントはやっぱり最後は歓送迎会で美味しいもの食べて飲んでみんなでゲームして、盛り上がって送り出したかったな~またいつか!)
本日、小学校や市役所に出張していたため、ブログ一回お休みでお願いします。
市役所の渡り廊下を歩いていたら…
佐野勇斗くん!
たくさん貼ってありました!
あさひこ卒園生です。
僕が新任の頃、現あおぐみ担任と同級生で、園児でした…
先日の聖火リレーでも走っていましたね!
活躍を嬉しく思います!
園長